ABOUT

Green Decafでは、超臨界技術を用いてつくった製品の販売をしています。

Green Decafのデカフェコーヒーは、独自技術を用いて三重県桑名市でカフェインを除去しています。
デカフェ処理方法は、その名も「GREEN DECAF PROCESS®」。日本ではじめて実用化された、水と食品添加物用の炭酸ガス(二酸化炭素;CO2)のみを用いる安心安全なプロセスです。
海外からの輸入品がほぼ100%を占めていたデカフェコーヒーですが、この技術により日本でもデカフェ加工することができ、安全かつ品質を維持したデカフェ豆を全国に提供することができるようになりました。
ぜひこの機会に、「おいしい」にこだわったこのデカフェコーヒーを身近に感じていただけると嬉しいです。


-----デカフェへの想い-----
「カフェインが気になる方に、おいしいデカフェを!」

超臨界二酸化炭素抽出法は、1970年代にドイツを中心に研究が進められ、短時間で安全にカフェインを除去できるだけでなく、味が良いことで世界中のバリスタたちから評価されていました。

日本国内での"デカフェ"の認知が増えるにつれ、「コーヒー豆からカフェインを取り除くことができないか」という問い合わせが多くなってきたのは2015年頃。そんな中、大きな原動力となったのは、産休に入る同僚の言葉でした。

「妊娠中もコーヒーが飲みたいのに、美味しいデカフェがない。」

そんなシンプルな願いに応えたいという気持ちで、国内デカフェ開発プロジェクトが始まりました。

超臨界二酸化炭素抽出によるデカフェ開発は、ラボスケールでたった100gの研究からスタートしました。
最初は抽出の加減もわからずカフェイン以外の風味成分も抽出してしまい、その味は……
薄いほうじ茶!!!?
とてもコーヒーとは思えず失敗ばかり。
1日に何回も試験しては試飲する毎日が続きました。

繰り返し繰り返し試験や試作を続けること、2000回超!!!!!
ようやく自信を持って商品化できる品質にたどり着きました。
Green Decafのデカフェコーヒーはデカフェ特有のデカフェ臭(穀物臭)が無く、冷めてもおいしく飲むことができ、「こんなに美味しいデカフェができるんですね。」「デカフェと言われなければわからない。」と数多くのコーヒーのプロに評価いただいています。

焙煎士の話では、デカフェ処理したコーヒー生豆は通常の生豆とは異なる焙煎プロファイルを持つそうです。

ぜひ、当店のデカフェ生豆を使って、豆のポテンシャルを最大限に引き出していただき、オリジナルのデカフェコーヒーを追求していただければ幸いです。


-----超臨界二酸化炭素抽出法(超臨界CO2法)とは?-----

「超臨界」という言葉を初めて聞く方も多いかと思いますが、こちらは原子力発電や核分裂の臨界とは全くの別物。

固体、液体、気体という3つの状態(物質の三態)をご存知だと思いますが、実はそれに加えて、第四の状態というものがあります。それが「超臨界状態」です。
これは物質に温度と圧力を加えることでできる状態ですが、気体と液体の両方の性質を兼ね備えた便利な流体で、気体のように細かな隙間にも隅々まで染みわたり、また液体のように目的の成分を溶かし出して抽出する、という優れた能力をもちます。

実はエスプレッソマシンも同じような原理で、水に温度と圧力をかけることで、コーヒー成分をより濃縮した形で抽出しています。

これと同じように、二酸化炭素に温度と圧力をかけてできた超臨界二酸化炭素は、通常は溶けない物質を溶かしだすことができるようになります。

二酸化炭素の場合、固体が「ドライアイス」、気体は空気中や体内にも存在する「二酸化炭素ガス」、液体は「液化炭酸ガス」という名前でも知られており、ガスボンベに入った状態ではビールサーバーの必需品としても広く使われています。
このように、私たちにとってとても身近な二酸化炭素を活用して、コーヒー豆からのカフェイン除去の他にも、ヨーロッパではラベンダーなど植物からのエッセンシャルオイル抽出が発展していますし、アジアではゴマ油や大豆油の抽出が行われてきました。

この超臨界二酸化炭素抽出法は、有害な薬品を使わずに、欲しい成分を抽出したり、不要な成分を除去することができるため、食品や飲料、医薬品の分野で活用されており、持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも、近年注目されています。


-----会社概要-----
社名:超臨界技術センター株式会社
代表取締役:田中 雅裕
取締役:後藤 元信(東海国立大学機構 名古屋大学 名誉教授)
住所:〒511-0838 三重県桑名市大字和泉ハノ割391番地3
TEL:0594-25-3443
認定称号:名古屋大学発ベンチャー称号記 第19号
ホームページ:https://www.sctc.co.jp/



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